[レビュー]名探偵の鼻先で殺人事件!?勝ち逃げは許さん!『麻雀殺人事件』海野十三

青年探偵・帆村荘六が息抜きに入った行きつけの雀荘で、殺人事件が起きた。 自分の鼻先でまんまと殺人に成功した犯人に、いたくプライドを傷つけられた帆村は、さっそく犯人捜査を開始する。
豊富な科学知識を持つ探偵として売り出し中でもある帆村は、はたして犯行のトリックを見破り、傷づけられたプライドを取り戻すことができるのか――
 
 
日本SFの始祖の一人と呼ばれる海野十三(うんの・じゅうざ)が手がけた探偵・帆村荘六シリーズの記念すべき第一作目。
テンポ良く進むストーリー、意外(といっては失礼かもしれないが)に緻密な犯行の分析など、80年前に書かれた作品であることを忘れてしまうような佳作。
これから海野十三に挑戦してみたいという方にもオススメだ。
 

「麻雀殺人事件」 海野十三

初出「新青年」(1931年)
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